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児童虐待の原因分析(2)

児童虐待の原因分析で、前回は都道府県別の差に注目してみましたが、意外と相関が取れず、苦しみました。
そこで、今回は児童虐待で実際に児童が死亡したケースについて、厚生省が調べたデータ12などを元に論を組み立ててみます。


まず被害者の年齢ですが、0歳から3歳までが90%以上を占めます。死亡に至らない虐待そのものはもっと上の年代でもおきているのですが、児童が死亡するケースは3歳以下に集中しています。
年齢別虐待死


次に加害者と被害者の関係ですが、加害者で一番多いのは実母、次が実父、継父、継母の順となりました。ただし、今の日本では離婚後、子供の親権は80%が実母(残り20%が実父)が持つこともあり、実母・継父の組み合わせは、実父・継母の組み合わせより4倍程度多いということも考慮にいれる必要があります。
離婚後の親権
虐待犯人


児童が虐待により殺害された家庭の分析結果です。
やはり一人親・子連れの再婚は危険なのでしょう。
個別のケースで見ると、子供の発育遅れ・疾患などによる虐待死は、被害者の年齢が高い傾向があります。また、一人親と経済不安、再婚家庭と親の精神疾患がセットになると虐待死に至るケースが多いようです。
虐待の原因?


今回最後に虐待者の年齢です。
年齢では20代が最も多くなっていますが、実母の30代の多さも目を引きます。逆に実父は30を過ぎると虐待で子供を殺すことは激減するようです。
虐待者の年齢

作成日:2009/05/01

テーマ : 少子化問題
ジャンル : 政治・経済

児童虐待の原因分析

前回に引き続き、今度は児童虐待の原因分析を行ってみます。まずは児童虐待を増やしそうな要因と、虐待件数の相関係数を見る手法をとります。

例として、血液型と児童虐待件数の相関図を作ってみました。
横軸がO型の割合、縦軸が虐待件数(人口比)。血液型と虐待はまったく無関係であることがわかります。というか日本人の血液型比率は全国でほぼ一律なので、児童虐待のような地域差の大きなものが血液型で説明がつくわけありません。
都道府県別 児童虐待摘発件数 人口比 vs血液型


次に総務省のデータより都道府県別の時間の使い方(睡眠時間など)のデータを持ってきて、児童虐待との相関の強いものを捜してみました。特に相関が強いのは睡眠時間と通勤時間で、睡眠が短いほど、通勤が長いほど虐待が増えると言う結果です。ただ、相関係数40%というのは、それほど高い数値ではありません。
都道府県別 児童虐待摘発件数 人口比 vs時間


試しに睡眠時間と虐待の比率をグラフ化しましたが、少し相関があるかな・・という程度です。
この統計は子持ち世帯だけでなく独身者、年金生活者まで含み、かつそれぞれの比率が都道府県によって違うので、誤差要因が多くなってしまうのでしょう。
都道府県別 児童虐待摘発件数 人口比 vs睡眠時間


次に、貧しさが児童虐待の原因になるかと思い、まずは母子家庭で育つ子供の比率と、児童虐待摘発件数を比べてみました。
結果、それほど相関は強くありませんが、母子家庭の比率が多いほうが虐待が減る傾向にあります(大阪のみ例外)。
推測ですが、家庭内に問題が生じた時は、無理せずに離婚した方が、生活は貧困であっても虐待には至りにくいのかもしれません。
都道府県別 児童虐待摘発件数 母子家庭


今度は、人口密度が高いとイライラして虐待するという仮説に基づき、住民一人当たりの住居床面積と虐待数を比較してみました。ですが、あまり強い相関が見られません。人口密度が高いのは東京、大阪、神奈川、埼玉などですが、虐待件数は大阪だけが突出しています。
都道府県別 児童虐待摘発件数 床面積

やや手詰まり感がありますが、引き続き、原因分析を行っていきます。

作成日:2009/04/27

児童虐待件数の考察(1)-都道府県別

某所にてリクエストがありましたので、今回から非常に関心の高い、児童虐待に関する統計を調べてみました。

元データは厚生省のHPなどからです。
まずその基礎となるデータ、都道府県別の児童虐待摘発件数(平成17年度版)です。ここで注意したいのは、このデータは「虐待件数」ではなく、児童相談所が相談・対応した案件、いわば「虐待摘発件数」であるということです。
摘発数全国一位は大阪であり、決して大阪の児童相談所や警察が怠慢というわけではありません。
都道府県別 児童虐待摘発件数

当然、都道府県ごとに14歳以下の人口は異なりますので、今度は14歳以下の人口に対する児童虐待摘発件数を調べてみました。比率で見ても都道府県ごとに大きな差があります。
人口比でみても大阪はダントツトップです。宮城、神奈川、滋賀、岡山、広島などが2位集団を作っており、逆に福島、鹿児島、佐賀などは極端に少なくなっています。
都道府県別 児童虐待摘発件数 人口比

次に、児童相談所の忙しさ、人員一人あたりの虐待摘発件数を見ることにします。大阪、広島、滋賀、奈良、香川の順番です。大阪は人員あたりの虐待摘発件数が18件と、全国平均の2倍以上であり、かなりの激務と思われます。また、各案件にきちんと対処できているのかという不安もあります。
都道府県別 児童相談所の人員あたりの摘発件数


そこで、今度は児童相談所の人員(児童福祉司+児童心理司)一人当たりが受け持つ児童数(14歳以下の人口)を都道府県別で見てみました。虐待件数に比べれば都道府県ごとの格差は小さく、職員一人当たりの受け持ち人数は最小の青森が3000人、最大が富山で7000人と2倍程度の開きです。
都道府県別 児童相談所の受け持ち人口

虐待を減らすため、虐待摘発件数の多い地域では人員を増やすなどの対応が必要と考えます。

次回は、原因別に詳しくみていくことにします。

作成日:2009/04/25

テーマ : 少子化問題
ジャンル : 政治・経済

tag : 出生率

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適当にいろいろと調べていきますので、ツッコミいただけると嬉しいです。




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